メールのプロトコルやメールシステムについて理解を深めましょう.
telnetによるメールの送信
前節の「 3.メールを送ってみる 」の説明にしたがって,自分自身から自分自身へメールを送ってみましょう. ただし,件名を「report」とするために, dataコマンドのあとに「subject: report(このあとで改行を2回)」を 入力してください. たとえば,一連の操作は以下のようになるでしょう.
pc111043m:~ 9284107205$ telnet mail.ecc.u-tokyo.ac.jp 25¶ (SMTPサーバへの接続 25番) Trying 133.11.50.143... Connected to mail.ecc.u-tokyo.ac.jp. Escape character is '^]'. 220 ums006.ecc.u-tokyo.ac.jp ESMTP deepsmtpd.so 3.7.0; Wed, 13 Apr 2016 17:22:00 +0900 mail from: yama+joho-9284107205@lecture.ecc.u-tokyo.ac.jp¶ (送信元のアドレス) 250 yama+joho-9284107205@lecture.ecc.u-tokyo.ac.jp... Sender OK rcpt to: yama+joho-9284107205@lecture.ecc.u-tokyo.ac.jp¶ (宛先のアドレス) 250 yama+joho-9284107205@lecture.ecc.u-tokyo.ac.jp... Recipient OK data¶ (メッセージ本体) 354 Enter mail, end with "." on a line by itself From: 9284107205@g.ecc.u-tokyo.ac.jp¶ (表示用送信元アドレス) To: 9284107205@g.ecc.u-tokyo.ac.jp¶ (表示用宛先アドレス) Subject: report¶ (件名「report」) ¶ (改行をもう1回) This is a mail test with telnet.¶ (メッセージ本文) .¶ (メッセージ入力終了) 250 Message queued for delivery as 8d81cd47a1 quit¶ (接続を切断してメール送信) 221 Bye... Connection closed by foreign host. pc111043m:~ 9284107205$ date¶ (時刻を確認) 2016年 4月13日 水曜日 18時05分03秒 JST pc111043m:~ 9284107205$ hostname¶ (使用端末の確認) pc111043m.ecc.u-tokyo.ac.jp pc111043m:~ 9284107205$ host pc111043m.ecc.u-tokyo.ac.jp¶ (使用端末のIPアドレス確認) pc111043m.ecc.u-tokyo.ac.jp has address 172.18.74.43 pc111043m:~ 9284107205$
dateやhostコマンドは後の確認用にメールの送信時刻や送信した端末のIPアドレスを調べるものです.hostコマンドの後にはhostnameコマンドで得られた使用端末の名前を入力してください.
ECCSクラウドメールによるメールの受信とヘッダの確認
ECCSクラウドメールにログインして,メールが届いているかを確認しましょう.
ところでtelnetを利用してメールを送った際に, メールの送信元のアドレスを自分で入力しました. この送信元のアドレスは認証されるわけではありませんから, 送信元が本人であるという保証はありません. まったくの他人を騙る(かたる)ことも不可能ではない, というよりは非常に簡単にできてしまうのです.
しかし,送信元がいつどこからメールを送信したのかは, メールのヘッダを見ることで確認できます. ECCSクラウドメールで受信したメールを表示し,右上の▼ボタンから「メッセージのソースを表示」を選択すると, 以下のようにヘッダを含めたメールの情報を確認できます.
このヘッダの下部の Received: の部分から以下のことが読み取れます.
- このメールの送信にあたってはSMTPサーバ ums008.ecc.u-tokyo.ac.jp が関与していた
- 18時04分57秒に端末(IPアドレス 172.18.74.43)から ums008.ecc.u-tokyo.ac.jp に送信された(赤枠内)
- 18時05分06秒に ums008.ecc.u-tokyo.ac.jp から lecturev2.ecc.u-tokyo.ac.jp に転送された(青枠内)
課題メールの送信
表示したヘッダ(本文以外全て)を全て選択しコピーしてから, メール本文の下に表示されている「転送」を押してレポートを提出しましょう. 「宛先」には各教員から指定されたアドレス(以下の例では「yama+joho@lecture.ecc.u-tokyo.ac.jp」), 「Cc」には自分のメールアドレスを指定します (これによって自分にもレポートのメールが送られます).件名は自動的に「Fwd: report」になるはずです. メールの本文には,コピーしたヘッダをペーストした上で以下のように「科類・クラス」,「学生証番号」,「氏名」, 「授業で難しいと感じたこと/サイド説明して欲しいところなど」, 「その他,授業に関する感想」を書いてください. すべての情報が揃っていることを確認したうえで, レポートのメールを送信してください.ヘッダ以外の部分は以下のテンプレートを利用して構いません.
科類・クラス: 理科 類 組 学生証番号: 氏名: 授業で難しいと感じたこと/再度説明して欲しいところなど: その他,授業に関する感想:
最後にレポートのメールが自分にも届いたどうかを確認してください.