条件判断文

プログラムの実行で,繰り返し以外に重要なのが条件判断に応じて実行する かどうかを決めるということである.Java言語では if-else文という構文が用 意されている.if-else 文は,プログラムの実行中に指定した条件が成り立っ ているかどうかをチェックして,それが成り立つときは, 直後の文を,成り立 たない時はelse 以下の文を実行する.条件により実行が分岐するわけである. 次のプログラムを見てみよう.
class Mult {
  public static void main(String[] args){
    int i,v=3;
    for(i=0;i<100;i++)
      if((i % v) == 0) // (1)
	System.out.println(i + "は" + v +"の倍数です"); // (2)
      else
	System.out.println(i + "は" + v +"の倍数ではありません"); //(3)
  }
}
(1)の行で i を vで割った剰余を求めて,それが0なら(2)を実行し,それ以外 なら(3)を実行している.

if文の条件判断部には,真偽値を返す式を書くことができる.よく使われるの は以下のような演算子である.

x == y
xとyが等しければ真,そうでなければ偽.
x != y
xとyが等しくなければ真,等しければ偽.
x < y
xとyが数値で,かつxがyより小さければ真.
x > y
xとyが数値で,かつxがyより大きければ真.
x <= y
xとyが数値で,かつxがy以下なら真.
x >= y
xとyが数値で,かつxがy以上なら真.

if文は,if文と違い else 部分がない文である.条件式が成立した場合はブ ロックを実行し,成立しない場合は次の文に進む.


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