C++環境の準備


演習および,課題でC++プログラムを作成するものがある.講義資料は教育用計算機システムのmac端末のmacOS環境を前提に作成しているが,オンライン授業の際は自分の環境に合わせて読みかえが必要になる.

以下では自分のPC上のC++環境を準備する方法,リモート環境で実行する方法について説明する.


PC上のC++環境

この講義の教科書で使われているC++プログラムは比較的古めの規格でもコンパイルできるものになっているが,こちらの検証は g++ でおこなっているので,コンパイラ固有の問題が発生した時の対応がない人は,g++をインストールして使うと良い.

Windows上のC++環境

講義の資料はUnix系のコマンドラインから使うことを想定して書かれている.Windowsで講義資料と同様の環境を構築するには,Windows 10 用 Windows Subsystem for Linux のインストール ガイドにしたがって,WSL(Windows Subsystem for Linux) でUbuntu 18.04 LTSなどのLinux distributionを入れて使うのが,比較的楽だろう.

macOS上のC++環境

macOSの場合は,Xcode という統合環境に含まれるg++ (clang版)のインストールが比較的簡単だろう.command line tools も入れた方が良い.GNUの最新版のg++を使いたい場合は,Homebrewをインストールした上で,brewコマンドを使ってg++をインストールするのが一般的である.

リモート環境での利用

教育用計算機システムのsshサーバ

教育用計算機システムのsshサーバ (ssh0-01.ecc.u-tokyo.ac.jp, ssh0-02.ecc.u-tokyo.ac.jp, ssh0-03.ecc.u-tokyo.ac.jp) のどれかにsshで接続して使うことができる.大人数の講義ではないので,講義時間中に受講者全員が入って使うこともできる.

公開鍵の準備,sshクライアントのインストールなどの準備が必要になる.詳しくは以下を参考に.

Google Colaboratory

Google Colaboratoryを使って,クラウド実行環境でPythonプログラムを実行できる,コマンドラインの呼び出しもできるので,C++プログラムのコンパイル実行もできる.本セメスターの講義では,テスト的にGoogle ColaboratoryのノートブックをECCSクラウドメールユーザを対象に公開して,演習の一部は実行可能にする予定.