3.1.1. 型指定の書き方/How to write type specifications

UMLの図の中で関数や変数の型を記述する場合には、UMLの文法に従って書きます。

この規則は図の種類によらずに適用されるので、クラス図などの個々の図の説明の前に 独立して説明しておきます。

3.1.1.1. 属性(メンバ変数)の型指定/Type specification of attributes(member variables)

UMLは特定のプログラミング言語とは独立に定義されており、図の中でテキストに より変数の宣言を書く時に独特の文法を用います。

UMLの文法では、変数の名前や関数の呼び出し形式を書いた後に、型の名前を書きます。

c++であれば、xの型がdouble である場合には、doubleが先に登場します。:

double x;

しかし、UMLの表記法では変数名xの後に :double と書きます。:

x : double

例えばdouble のメンバ変数 x,y を持つクラス Point があったとします。 C++では

class Point {
public:
   double x;
   double y;
};

などとなりますが、これをUMLのクラス図で書くときは、Fig.1 のようになります。

../../../_images/attribute-decl.png

Fig.1 クラスの属性の型指定

3.1.1.2. 関数の型指定/Type specification of functions

関数の引数も、メンバ変数と同様に引数名の後に型名を記述します。 関数の戻り値は、関数宣言の末尾に記述します。この様子を Fig.2 に示す。

../../../_images/method-decl.png

Fig.2 メソッドの型指定