<かな入力と漢字変換(Wnn,うんぬ)の利用> 説明と練習

<かな漢字の入力の起動と終了>

  1. mule で、かな入力のモードに移るには、 C-\ とする。
    ---> すると下のモードラインの左端に「あ」と表示されて、 かな入力モードになったことがわかる。

  2. ローマ字式に英字を打つと、縦棒 | にはさまれてひらがな 文字が表示される。
    ---> 縦棒にはさまれた間の文字が、変換の対象の未確定文 字である。

    1. ひらがなのままでよければ、 「Return キー」を打つ と、確定する。
    2. カタカナに変換したいときは、「ESC k」と打つ。 漢字に変換したいときは、「 Space キー」を押す。 望みの漢字が出てこないときは、Space キーを繰り返し て押す。 (詳細は、下記。) どちらも望みの表示が出たら、「Return キー」を打って 確定する。


    キー入力 --> gakkou 画面表示 --> | がっこう |
    [space] を押す --> | 学校 |
    [return] を打つ --> 学校

  3. もとの英字入力に戻るには C-\ と打つ。

<かな文字の入力方法>

<カタカナへの変換>

ひらがなをカタカナに変換するには:

      M-k

と打って、[return] キーで確定する。


orinpikku と打つと表示は: ---> |おりんぴっく|
M-k と打つと: ---> |オリンピック|
最後に [Return]を打って確定する:--> オリンピック

<漢字への変換>

  1. かな入力状態にして、かなを入力する。入力部分が縦棒 (フェンス)に挟まれて表示される。この縦棒にはさまれた部分 が現在注目している変換対象になる。

  2. ここで"スペースバーを押す"と漢字変換システムが起動 して変換候補の最初のものが示される。さらに、スペース バーを"押すたびに"次の候補が順に表示される。

  3. 変換結果の候補がたくさんあって、 "漢字変換候補の一覧" から選びたいとき:

      M-s ( ESC を押してから、s を打つ )

    と打つと、変換候補の一覧が、画面最下行に表示される。 その中で選択候補を交替するには、

    C-f で次の候補, C-n で次の行の候補

    で選ぶ。 望みの漢字のところで [return] を押すとそれが 画面に表示される。

  4. このようにして望みの変換候補が得られたら、それを確定 する。
    それには、 [ return ] を押す。
    また、続く文章を入力しても、自動的に前のものが 確定するようになっている。

  5. 変換の単位の文節の変更  長い単語をこの現在のシステム(Wnn)で変換すると、まったく見当 違いの表記がでてくることがしばしばある。その原因として、文字列 の節への区切り方が不適当であることがある。
    このときは正しい表記 を得るのに、文字列内の節の区切りを次のコマンドで変更するとよい。 (そもそもこのような不都合がよく発生するのは辞書が不備だからで、 はじめからなるべく短い単位ごとに漢字変換すれば、かなり不都合がさ けられる。)

    [文節の区切りの移動]

    C-o 文節を広げる
    C-i 文節をせばめる
    C-f 次の文節に注目する
    C-b 前の文節に戻る

  6. 記号の入力
    キーボードにない記号を入力したいときは、
    z + [キー入力]
    で記号を出すことができる。以下z と組み合わせると出力される記号の一部。 上段が入力キー、下段が出力記号。

    1234567 890-=\ phjkl
    ¢

練習 6. (かな漢字変換の利用の練習)

0.Mule 画面を使えるようにする。 (カーソルを画面内に移動する。)

1. C-\  と打ってかな入力状態にする。

2. **下の文字を入力してみよう** (ひらがな、カタカナの入力練習をする。)

     どんな     そんな      をんな       (撥音便)     
     きゃめら   きゅうり    しょうじょ      (拗音便)  
     おっとっと   よっこらしょ くぁっくわっ     (促音便)    
     しじみ   ちぢみ    すずり    つづり   (z と j と d)  
     フェイス  ヴァイオリン   ウィット   
     クィック                              (カタカナ)

3. 漢字変換の練習

  1. 各自適当に思いつく単語を漢字として表示させてみる。
  2. 長い漢字の合成語を入力して1回でうまく変換できないよ うな例を見つけて、文節の長さの変更( C-o, C-i)、注目 している文節の移動( C-f, C-b )をうまく使って正しく 変換させてみる。

<自分の辞書へ単語を登録する>

 ここで使用している仮名漢字変換システム Wnn は、変換効率が よくない。これは、行き届いた辞書が用意されていないことに原因の ひとつがある。よく使う文字列や熟語を、自分の辞書に登録して おくと使い勝手がよくなる。(使い込むほど使い勝手がよくなる。)

 特に、自分の名前その他の固有名詞は、変換で簡単に出てこない ことがある。これを辞書に登録しておくと、変換がきわめて簡単に なる。

[辞書への単語登録の手順]

これにより「登録した読み」で入力したものを変換すると、 指定した文字列に変換される。

(*) 指定する「読み」は、正しいもとの読み方である必要はない ので、省略形などにするとあとで楽かもしれない。たとえば、 「こまば」という文字列を「目黒区駒場 3-8-1」と変換するよ うに指定できる。

練習 7. (辞書への単語の登録の練習)

練習対象は任意の文字列でよいが、自分の名前を辞書登録する 場合を以下に示す。

1. まず、自分の名前をなんらかのやり方で入力する。例えば、

       中村政隆

2. 上の文字列の先頭「中」にカーソルを置き、Ctrl-[space] とうつ。 "Mark set" と最下行に表示されるはずである。

3. 文字列の最後の次、つまり「隆」のつぎの位置にカーソルを 持ってくる。

4.    M-x egg-toroku-region     :と打つ。

5. 「読み方」を聞いてくるので、例えば、「なかむらまさたか」 と指定する。

*登録辞書名、品詞などの指定を聞いてくるので、適宜指定 すると辞書への登録が完了する。その指定の項目を選ぶ時 選択番号を買えるには、 C-f で次の番号に動く。

6. 念のため、実際に変換がうまくいくか、一度試してみる。