古典ギリシア語初級(前半)

松浦高志の授業用ページ

目次

連絡事項

正誤表

資料名箇所
古典ギリシア語の学修についてp. 2, ll. 8–9(試験日や教室などについては教務事務センターの発表をご覧ください)(削除)

進捗

授業概要

以下の記録の正確性は保証しない.

開講
令和7年度(2025年度)Sセメスター
科目名(前期課程)
古典語初級(ギリシア語)I
科目名(前期課程:英語)
Classical Greek I (Introductory)
科目名(後期課程)
共通ギリシア語(11)
科目名(後期課程:英語)
Greek (11)
開講日時
金曜5時限(16:50/17:05–18:35)
時間割コード(前期課程)
31228
時間割コード(後期課程)
08A9211
単位数
2.0
科目区分
総合科目L(言語・コミュニケーション)
教室
[UTASで確認のこと](第1回のみオンライン授業)
教科書
プリントを配布
履修人数:古典語初級(ギリシア語)I
?名
履修人数:共通ギリシア語(11)
?名

授業日程

教養学部の通常の授業日程に従う.

  1. 2025/04/14: 月曜日だが金曜授業
  2. 2025/04/18
  3. 2025/04/25
  4. 2025/05/02
  5. 2025/05/09
  6. 2025/05/16: 5月23日(金)午後は授業休止
  7. 2025/05/30
  8. 2025/06/06
  9. 2025/06/13
  10. 2025/06/20
  11. 2025/06/27
  12. 2025/07/04
  13. 2025/07/11

第1回(2025/04/14)

授業内容

  1. 「古典ギリシア語の学修について」第1節(第2節以降は概要のみ).
  2. 教科書§1.1, §1.2の(1–7)[pp. 3–7].
  3. 「課題(1)」の説明.

課題

  1. 「課題(1)」の第2.2節「読み取り」のa–d.
  2. 「課題(1)」の第2.3節「書き取り」のa–c.

配布物

印刷したものは次回配布します.

  1. 「古典ギリシア語の学修について」.
  2. 教科書pp. 1–8.
  3. 「課題(1)」.

シラバス内容

講義題目

日本語
古典ギリシア語初級(前半)
英語
Elementary Greek (first half)

授業の目標・概要

I. 目標

初級文法を一年かけて学び,古典ギリシア語で書かれた文章を,辞書と文法書を使えば何とか読めるようにする.

II. 概要

Sセメスターの授業の主な内容は次の三つである.

  1. ギリシア語アルファベット24文字を覚える.
  2. 名詞の格変化を覚える.
  3. 名詞の格の概念を覚え,それにもとづいて短めの簡単な文を訳す.

ギリシア語アルファベットの多くの文字はローマ字と似ているので,Aは一週間〜二週間かけてしっかり勉強すれば誰でも覚えられる.Bは誰でもある程度は覚えることができるが,覚える量が多いので,おおむね一学期間をかけて覚えていくことになる.Cには少々センスが要求される.練習問題をこなしていくことで,少しずつその方法を覚えていく.

III. ギリシア語アルファベットの暗記(第3回授業時まで)

第3回の授業からはギリシア語アルファベットの読み書きができるようになっていることを前提に授業を進める.

ギリシア語アルファベットの読み書きができるようになっているかは次の二つで確認することができる.

  1. 第2回,第3回の小テストで自己点検
  2. 第1回と第2回の後に課される簡単な提出課題(添削して各自に返却する予定)

やむを得ず第1回,第2回の授業に参加することができなかった学生は提出課題を後で提出することができる.

授業のキーワード

日本語
ギリシア,ギリシャ,ラテン語,ローマ,サンスクリット語,印欧語
英語
Greek, Latin, Rome, Sanskrit, Indo-European

授業計画

第1回
イントロダクション・文字と音韻(1)[オンライン授業]
第2回
文字と音韻(2)[これ以降対面授業]
第3–4回
第1/2曲用名詞・形容詞
第5–8回
第3曲用名詞・形容詞
第8–9回
代名詞
第10回
数詞・副詞
第10–12回
現在組織(動詞の現在形)
第13回
学期末試験

動詞の活用の続き(アオリスト・完了・未来等)と統語論(syntax)はAセメスターで扱う.

授業の方法

I. 概要

  1. 当授業は90分授業(教養学部の基本方針どおり).
  2. 第1回はオンライン授業,第2回以降は対面授業(教養学部の基本方針どおり).
  3. 講義形式.ただし練習問題の答え合わせは受講生が順番に発表していく形式.

II. 授業の進め方

授業は次のように行う.第1回はa, d, e, fのみ行う.

  1. [授業前]必要があれば教材を事前にダウンロードしておく.
  2. [105分授業開始時刻]小テスト用紙配布開始.
  3. [90分授業開始]練習問題の答え合わせ(受講生が順番に発表).
  4. 教材を配布し新たな文法事項を学習する.
  5. 次回の小テストと練習問題の指示.
  6. [授業後]小テストのための暗記を行い,練習問題を解いてくる.

小テストの用紙は105分授業開始時刻(16:50)に配れるようにしておくので,それを受け取って90分授業開始時刻(17:05)までに実施してもよいし,ほかの時間に実施してもよい.

成績評価方法

I. 概要

学期末試験
60点
小テスト
15点
提出課題
5点
練習問題の発表状況
20点

レポートはギリシア語アルファベットの読み書きに関するもの.第1回,第2回授業後に課すが,やむを得ず第1回,第2回の授業に参加することができなかった学生は提出課題を後で提出することができる.

II. 採点基準

おおむね次のようになるように採点を行う予定である.

50点
形態をある程度理解しており,練習問題を解いてきている.
65点
形態をだいたい理解しており,練習問題を解く際にそれを用いている.
80点
形態をほぼ理解しており,構文や語法に注意して練習問題を解いてきている.
90点
形態や構文,語法をほぼ正しく理解しており,自分の言葉で正しく説明できる.

練習問題を解く際は,単語の形態(名詞なら性・数・格,動詞なら法・時称・相・数・人称など)をきちんと調べておき,また構文や語法については教材のどの項目に説明があるかを調べておくと上達が早い.すなわちそのようにすれば,練習問題をよく理解して解くことができ,ギリシア語の原典も正確に理解することができるようになる.単に上手(に見えるよう)な和訳ができただけでは評価を得ることができないことに注意せよ.逆に和訳がぎこちなかったとしても,形態や構文等について教材の内容をきちんと理解した上でのものであれば評価は高くなる.

III. 小テスト

小テストの内容は主に変化表の単なる暗記であり,90分授業の時間外(105分授業との差分)に各自で実施する形式である.そのため公平性を確保した上で厳密に採点することが難しい.したがって採点の際にはその点を考慮する.ただし小テストで扱う内容はいずれも暗記しているものとして授業を進めるので,その点に注意して取り組むこと.

教科書

プリントを配布する.

参考書

参考書は使用しない.

履修上の注意

I. 履修前の予備知識

この授業を履修するための予備知識は特に必要ない.文系/理系の別や興味のある時代・地域・分野を問わず履修生を歓迎する.

II. 予習と復習

予習は不要.可能な限りプリントを木曜日までにUTOLにアップロードするように心がけるので,希望者はそれを用いて次回の授業内容を概観することができる.

復習は4時間程度必要(2単位の授業の標準的な授業時間外の学修時間).小テストの暗記に1時間以内,練習問題(和訳等)に3時間程度を想定している.履修者の負担の程度を見ながら,練習問題等の分量を適宜調整する.

III. 履修後について

Sセメスターの授業を受けただけでは文章を読めるようにはならないので,読めるようにするにはAセメスターに開講される「古典ギリシア語初級(後半)」(科目名:「古典語初級(ギリシア語)II」)も履修すること.なお「古典ギリシア語初級(後半)」は教養学部後期課程の科目「共通ギリシア語」との合同授業である.進学が内定した2年生(など)は「共通ギリシア語」として履修することもできる.

Aセメスターには「古典ギリシア語初級(前半)」に当たる授業は開講されていないので,計画的に履修すること.

その他

毎回課題があって大変なように見えるが,これは学期末にまとめて勉強する代わりに毎日少しずつ勉強した方がよく身につき,効率的であるからである.出された課題に取り組むことによってその習慣を身につけてほしい.

「関連ホームページ」には過年度の授業実施状況が簡単に記されているので,雰囲気を事前に調べるためには一度見てみるとよい.

関連ホームページ

http://lecture.ecc.u-tokyo.ac.jp/~cmatuura/

オフィスアワー

西洋古典学研究室の開室日・時間帯に受け付ける.内線も同じページで確認のこと.

授業実施形態

対面・オンライン併用型A

授業時間

90分.

90分授業の場合の不足する授業時間の補填方法

各自での小テストの実施と答え合わせに充て,小テストの内容は暗記しているものとして授業を進める.

リンク


Last modified: 2025/04/14

cmatuura<AT>mail.ecc.u-tokyo.ac.jp

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