古井戸 宏通 (FURUIDO, Hiromichi):自己紹介のページ
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- よくあるお間違い:「古井戸 宏道」と誤記されることが頻繁にあります。コイド、と読まれることもたまにあります。高名な古井戸 秀夫先生(日本演劇論)とは、残念ながら面識すらありません。つい先日(2013年夏)、秀夫先生の元教え子で今でも先生の大ファンだという方が、偶然弊研究室にお越し下さいました。つくづく世間は狭いと思った次第。
- 主な書き物(含:後付けの謝辞など)
- 専門的
- 古井戸 宏通(1987)「都市近郊林保全問題の検討」『森林文化研究』8:85-92
- 古井戸 宏通(1987)「大都市圏の林業財政と林政」『林業経済研究』112:62-68
- 古井戸 宏通(1989)「明治40年森林法にもとづく保安林の損失補償事例」『森林文化研究』10:107-119 … 謝辞を書き始めるときりがない。
- 古井戸 宏通(1990)「保安林転用の量的規制」『日林論』101:167-168 … 熊崎実先生から排出権取引に関する先駆的文献としてDales(1968)をご紹介いただき、土地利用規制政策に応用した岩田規久男論文を参照しながら簡単にまとめたもの。
- 古井戸 宏通(1993)「流域管理と費用負担」『林業経済』535:8-15
- 古井戸 宏通(1993)「自然資源勘定の研究動向−わが国の森林資源勘定作成へ向けて−」『水資源・環境研究』6:19-24">→この論考を作成していた頃の回顧録を、古井戸 宏通(2017)「執筆事情<自然資源勘定の研究動向−わが国の森林資源勘定作成へ向けて−>」『水資源・環境研究』30(2):28-29に書かせていただいた。
- 古井戸 宏通(1997)「環境資源勘定およびその利用(小池・藤崎編『森林資源勘定−北欧の経験・アジアの試み』所収) 」45-98
- 古井戸 宏通(1999)「林業の環境費用について−環境便益を増すための経営的諸費用−」『日本林学会関東支部論集』51:7-10 … 環境評価の研究は多いが、私的経営に対する負担増についての研究が日本では少ない。
- 石崎 涼子・古井戸 宏通(2001)「都道府県林業費の構造変動と地域性 」『林業経済研究』47(3):25-32 …ここに掲載するのもおこがましい石崎氏の力作。
- 古井戸 宏通(2001)「ゾーニングをめぐる諸問題−林地利用に対する公的関与−」『林業経済』633:15-29 … 私の代表作をひとつ挙げろと言われれば、いまのところこの論文。次号に訂正が出たのですが、図2-1と図2-2(p.21)のタイトルと中身が逆です。お読みいただく時にはご注意下さい。
- 古井戸 宏通(2002)「SNAと環境勘定における森林・林業」、『中央大学経済研究所研究叢書(ミクロ環境会計とマクロ環境会計)』、所収、36:203-224
- 古井戸 宏通(2002)「FAO森林部門データの成立ちとその問題点」『森林総合研究所 林業経営・政策研究領域ワーキングペーパー』No.2, 16pp.
- FURUIDO Hiromichi(2003) A Forest Management Account. A Feasibility Study on Watershed Management by the Tokyo Metropolitan Government (in "Kurabayashi, Y. et al eds.(2003) The Progress in Environment and Resource Accounting Approach"), Imai Shuppan, Shimane, pp.174-186
- 古井戸 宏通(2003)「海外に見る普及の時代 フランス 重要な役割果たす農業会議所の林業普及(1) (2)(3)」『現代林業』448:46-49、449:50-53、450:40-43 … Lorraine州Vosges県における私有林政策の一端。林業公社については大田伊久雄先生の先行研究がありましたが、私有林の現場についてはあまりなかったという意味では、報告としての意味があったと自負。
- 古井戸 宏通(2005)「周辺分野の研究者により周辺分野の雑誌に書かれた外国林業関係和文論文 : 旧NACSIS-IRを中心としたデータベース検索例 : 第1回:検索の方法と採録の基準」『林業経済』58(6):19-22 …社会科学系の人間にも有用なNACSIS-IR(今のCiNii)で周辺分野検索をかけたら、思いもしない論文が多数出てきたという驚きから始めた連載でした。この連載を始めたところ、三木敦朗氏(信州大)が、詳しく紹介して下さいました。
- 古井戸 宏通(2006)「書評 蔵治光一郎・保屋野初子編 緑のダム - 森林・河川・水循環・防災」『林業経済』 58(10):23-29 …中身のある書評を、と意気込んだのですが。
- 古井戸 宏通・家原敏郎(2006)「主要国における林業が資源・環境に与える影響の定量化手法−森林資源調査と部門/商品表の融合に向けて−(土屋・伊藤編『水資源・環境研究の現在』所収)」、pp.571-591
- 泉 桂子・古井戸 宏通(2006)「鹿妻穴堰土地改良区における水源林の経営展開 : 戦後期を対象として 」『森林計画学会誌』41(1):85-100 …ここに掲載するのもおこがましい泉桂子氏の力作。泉ら(2007)も同様。
- 古井戸 宏通(2007)「フランス林政における『水と森林』の史的展開序説」『水資源・環境研究』20:73-86 … フランス林学や西洋史の先行研究が多数あり、入口論的にまとめたもの。
- 山縣 光晶・古井戸 宏通(2007)「スイス『保安林重点報告』」『水利科学』294:97-117 … ドキュメントの翻訳を山縣先生にお願いし、簡単な解題を付け、解題についても山縣先生に見ていただいた。
- 山縣 光晶・古井戸 宏通(2007)「オーストリア・チロル州森林法 全訳(上)」『林業経済』60(9):17-30
- 山縣 光晶・古井戸 宏通(2008)「オーストリア・チロル州森林法 全訳(下)」『林業経済』60(10):18-30
- A.PALETTO, C.SERENO, H.FURUIDO(2008) Historical evolution of forest management in Europe and in Japan, Bull. Tokyo Univ. For.: 119:25-44
- 山本 美穂・古井戸 宏通・鯨井 祐士(2009)「フランス地域自然公園(PNR)40年史」『林業経済』62(3):11-29
- 古井戸 宏通(2010)「フランス林業統計と森林勘定」、河野正男・小口好昭編著『会計領域の拡大と会計概念フレームワーク』(中央大学経済研究所叢書47)〜第2章、pp.37-76 … フランス近代林政史・林業史を分析するために必須の官庁統計の展開を調べた。仏国農務省資料課のPugin氏から山のような文献をご教示いただき、整理するツールとして森林勘定概念を用いた。補論の図(木材加工フロー)に、1箇所数値の間違いがあって、機会があれば訂正したい。足し算が合わないので、よくお読みになれば気がつくと思います。
- 古井戸 宏通(2010)「『山林叢書』において翻訳された仏語文献について」、農林水産叢書(『草創期における林学の成立と展開』)64、所収、pp.165-176 … ブッケー・ド・ラ・グリーについての記述に誤りがあったので、古井戸(2011)にて訂正。
- 古井戸 宏通(2010)「フランス」、白石則彦編著『世界の林業−欧米諸国の私有林経営−』(日本林業調査会)所収〜第3章、pp.99-156 … 報告書と勝手に割り切り、文献で裏が取れない情報、たまたま入手した文献の評価が十分できないもの等を含めた最新の知見を網羅的に盛り込んだ。「フランス林業統計と森林勘定」と合わせると、近・現代フランス林政論に必要な重要文献の一部がだいたい一覧できる。
- 古井戸 宏通(2010)「『再生プラン』をめぐって」、『林業経済』63(4):45-47
- 古井戸 宏通(2011)「『山林叢書』において翻訳された仏語文献の特定」、『山林』1526:11-18
- 古井戸 宏通(2011)「仏語フォレの語源」『山林』1527:44-45
- 古井戸 宏通(2011)「『ブッケー、ド、ラ、グリー』をめぐって」『山林』1528:52-53
- 古井戸 宏通(2012)「環境史と社会史の接点としての林政学 : 全球化社会における『持続的発展』の展望」『林業経済研究』58(2):64-66 …シンポジウムコメント。
- 坂本 達彦・古井戸 宏通(2013)「ジュラ県文書館史料調査の記録」、『栃木史学』27:i-ii, 60-66
- 古井戸 宏通(2014)「戦後林業史〜第1章1節「森林法の展開と公益性」・3節「保安林制度」」、岩本純明編『戦後日本の食料・農業・農村 第2巻第2分冊』(戦後改革・経済復興期ll)』 農林統計協会、所収、pp.177-183, 188-105
- 古井戸 宏通(2014)「我が国と似て非なるフランスの森と水の実情」、山村振興調査会編『日本の難題を問う 森林と水源地』万来舎、所収、pp.107-138 *どういう経緯か失念したが「我が国」という恥ずかしい言葉をタイトルに用いている。学生諸君には「日本」という書き方をお勧めしたい。
- 古井戸 宏通(2015)「フランスの生物多様性政策」、小口好昭ほか編『会計と社会−ミクロ会計・メソ会計・マクロ会計の視点から−』(中央大学経済研究所研究叢書61)所収、pp.235-276
- 古井戸 宏通(2015)「自然災害リスク管理と保安林制度のあり方―オーストリア・チロル州の保安林改良事業と野渓監護事業を中心に―」、宇澤弘文・関 良基編著『社会的共通資本としての森』(東京大学出版会)〜第9章、pp.263-280
- 古井戸 宏通(2017)「保安林制度と転用権 ──第二次森林法を中心として── 」『経済学論纂<中央大>』58(2): 147-168
- 一般向け、その他
- 古井戸 宏通(1993)「水源林経営の下流費用負担問題」、『森林科学』9:29-33
- 古井戸 宏通(1993)「緑保全のための予算額<データ解説>」、『グリーン・パワー』174:33
- 古井戸 宏通(1994)「正しい技術か国民の納得か−森林利用の合意形成」、『森林サイエンスの現状と今後の展望』全林協刊、所収、392-393 … 柿澤宏昭先生にご教示をいただく。
- 古井戸 宏通(1995)「森林資源とその利用を把握する枠組み−森林資源勘定の研究動向」『林業技術』645:11-14
- 古井戸 宏通(2003)「フランス林業学校略史−日仏交流に向けて−」『山林』1427:35-41 …歴代学長名簿や、日本人留学生の名前は、先行文献にありそうでない、と自負。
- 古井戸 宏通(2008)「『ミニ開発』規制−フランスを中心に−<緑のキーワード>」『森林技術』798:40
- 古井戸 宏通(2011)「資料館めぐり」『林業経済』64(3):25-28
- 古井戸 宏通(2011)「放射性物質の林内投棄に万全の警戒を」『林業経済』64(5):17-19
講義担当:古井戸(furu@fr.a.u-tokyo.ac.jp:"@"は半角に変えてください)
(C)H.Furuido
Special thanks to Ko Ishihara 本ページは、東京大学教養学部における講義用資料です。お気づきの点がありましたら上記メールアドレスまでご一報下されば幸いです。オープンコンテンツはリンクフリーですが、内容の無断転載はご遠慮下さい。また、著作権は留保しておりますので、とくに営利目的の転載は固くお断りします。