Emacsintroduction

Table of Contents

Emacsは伝統的なエディタで,そのせいでややとりつきにくですが,慣れると便利です.

1 キーバインド

まず,キーバインド(キーボードショートカット)をできる限り覚えましょう.

「C-a」はControlを押しながらaを押すことで,「M-x」はメタキー(Macでは下側の左から3番目の模様のあるキー.普通のキーボードではAlt)を押しながらxを押すことを意味します.

はいぱーワークブック (HWB) に解説があります.

1.1 カーソルの移動関係でよく使うもの

よく使うのは,以下のようなキーバインドでしょう.

1.2 コピペ

emacsでのコピペを行うためのキーバインドは

です.

範囲選択をするには,Windowsでは,Shiftキーを押しながらカーソル動かしますが, EmacsではC-@を押したところからカーソルのある範囲が選択されます. (本来はC-Spaceなんですが,OSの設定で使えません.)

C-@で範囲選択を開始,カーソルを動かして選択したい範囲を決めたら, C−wを押せばカット,M−wでコピーします. カットあるいはコピーした内容は,Emacs内部のキルリンクと呼ばれる領域に収納され, C−yを押すと,カーソル位置に収納されていた内容がペーストされます.

1.3 その他

なども覚えとくと,マウスを使わなくてもいいので速くなります.

1.4 Windowsっぽく使う

Windows風のキーボードショートカットが使いたい人は,M-xと打つと, Emacsの画面の下側の狭い領域が入力待ちの状態になりますから, ここに

cua-mode

と入力するとWindows風のキーバインドになります. 範囲選択もshiftでできるので,Windowsに慣れていて, Emacsに慣れる気はない人はおすすめです.

1.5 Rubyコードに色を付ける

コードに色がついてない場合は,M-xと打ってruby-modeと入力しましょう. キーワードに色がつきます.

1.6 コードをインデントする

文書全体の選択に相当するキーバインドC-x hで,全部を選択します. そのあと,M−xを打って,indent-regionと入力すると, 自動でインデントしてくれます.

1.1.7 入力補完をする.

Emacsでは入力した単語の頭文字を何文字か打つと, 残りを自動的に入力してくれる機能(dabbrev)があります.

実験として,適当なファイルに「emacs」と入力してみましょう. 次に「em」と入力してからM-/(スラッシュは右シフトの二つ隣)を押してください. 残りの「acs」が補完され,emacsという単語になったと思います. この機能を利用すると,長い単語のタイプミスを圧倒的に減らすことができます.

Date: 2011/12/06 16:17:40