4.レポートの作成と提出

メールのプロトコルやメールシステムについて理解を深めましょう.

メールクライアントの設定

まず,HWBの「 10.2.5 AppleMailの使い方 」を参考にして,AppleMailの使い方を学びましょう. ECCSの AppleMail は設定が済んでいるはずですが, 場合によって,「 10.2.5.6 メールアカウントの設定の変更 」が必要になることがあります. ここでは,メールを読み出すためのIMAPサーバと, メールを送信するためのSMTPサーバに関する設定を行っています.

AppleMailのメニュから「Mail」→「環境設定…」→「アカウント」を選択することで, (IMAP)サーバの設定を確認できます. ここで重要なポイントは, 「受信用メールサーバ」として「mail.ecc.u-tokyo.ac.jp」が指定されていること, 「ユーザ名」として「ユーザ名@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp」 (たとえば,yama@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp)が指定されていること, 「パスワード」が正しく入力されていることになります.

またSMTPサーバの設定は, 「送信用メールサーバ(SMTP)」が「mail.ecc.u-tokyo.ac.jp」になっています. さらに「サーバリストを編集…」を選び,「詳細」タブを選択すると, 以下のように「サーバのポート」が「465」となっていて, 認証が「パスワード」で,ユーザ名とパスワードが設定されているはずです.

telnetによるメールの送信

前節の「 3.メールを送ってみる 」の説明にしたがって,自分自身から自分自身へメールを送ってみましょう. ただし,件名を「report」とするために, dataコマンドのあとに「subject: report(このあとで改行を2回)」を 入力してください. たとえば,一連の操作は以下のようになるでしょう.

cm11409$ telnet mail.ecc.u-tokyo.ac.jp 25¶   (SMTPサーバへの接続 25番)
Trying 133.11.70.182...
Connected to mail.ecc.u-tokyo.ac.jp.
Escape character is '^]'.
220 ms003.ecc.u-tokyo.ac.jp ESMTP deepsmtpd.stn.b 3.5.75; Thu, 29 May 2008 16:28:48 +0900
mail from: yama@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp¶      (送信元のアドレス)
250 yama@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp... Sender OK
rcpt to: yama@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp¶        (受信先のアドレス)
250 yama@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp... Recipient OK
data¶                                        (メッセージ本体)
354 Enter mail, end with "." on a line by itself
subject: report¶                             (件名 「report」)
¶                                            (改行をもう1回)
This is a mail test with telnet.¶            (メッセージの本文)
.¶                                           (メッセージ入力終了)
250 Message queued for delivery
quit¶                                        (接続を切断してメール送信)
221 Bye...
Connection closed by foreign host.
cm11409$ date¶                               (時刻を確認 … あとの説明用)
木  5 29 16:29:26 JST 2008
cm11409$ hostname¶                           (使用端末の確認)
cm11409.ecc.u-tokyo.ac.jp
cm11409$ host cm11409.ecc.u-tokyo.ac.jp¶     (端末のIPアドレス)
cm11409.ecc.u-tokyo.ac.jp has address 172.16.109.138
cm11409$ 

AppleMailによるメールの受信と送信

AppleMailを起動して,メールが届いているかを確認しましょう.

ところでtelnetを利用してメールを送った際に, メールの送信元のアドレスを自分で入力しました. この送信元のアドレスは認証されるわけではありませんから, 送信元が本人であるという保証はありません. まったくの他人を騙る(かたる)ことも不可能ではない, というよりは非常に簡単にできてしまうのです.

しかし,送信元がいつどこからメールを送信したのかは, メールのヘッダを見ることで確認できます. AppleMailのメニュから「表示」→「メッセージ」→「すべてのヘッダ」を選択すると, 以下のようにヘッダ情報を確認できます.

このヘッダ(特に Received: の部分)から以下のことが読み取れます.

実際に上記のdateコマンドによる時刻表示や, hostコマンドによるIPアドレスが対応していることが確認できます.

ここで,すべてのヘッダを表示したままAppleMailの「転送」ボタンを押して, レポートを提出しましょう. 「宛先」には「yama+joho@lecture.ecc.u-tokyo.ac.jp」, 「Cc」には自分のメールアドレス(「yama」ではない!)を指定します (これによって自分にもレポートのメールが送られます). 「件名」は自動的に「Fwd: report」になるはずです. メールの本文には,以下のように「科類・クラス」,「学生証番号」,「氏名」, 「授業で難しいと感じたこと/サイド説明して欲しいところなど」, 「その他,授業に関する感想」を書いてください. 以下をカットアンドペーストしてから,書きはじめても良いでしょう. ヘッダ情報がすべて表示されていることを確認したうえで, レポートのメールを送信してください.

科類・クラス:
理科 類 組

学生証番号:


氏名:


授業で難しいと感じたこと/再度説明して欲しいところなど:


その他,授業に関する感想:

最後にレポートのメールが自分にも届いたどうかを確認してください.