型指定の書き方/How to write type specifications =============================================== UMLの図の中で関数や変数の型を記述する場合には、UMLの文法に従って書きます。 この規則は図の種類によらずに適用されるので、クラス図などの個々の図の説明の前に 独立して説明しておきます。 属性(メンバ変数)の型指定/Type specification of attributes(member variables) --------------------------------------------------------------------------- UMLは特定のプログラミング言語とは独立に定義されており、図の中でテキストに より変数の宣言を書く時に独特の文法を用います。 UMLの文法では、変数の名前や関数の呼び出し形式を書いた後に、型の名前を書きます。 c++であれば、xの型がdouble である場合には、doubleが先に登場します。:: double x; しかし、UMLの表記法では変数名xの後に ``:double`` と書きます。:: x : double 例えばdouble のメンバ変数 x,y を持つクラス Point があったとします。 C++では :: class Point { public: double x; double y; }; などとなりますが、これをUMLのクラス図で書くときは、Fig.1 のようになります。 .. figure:: attribute-decl.png Fig.1 クラスの属性の型指定 関数の型指定/Type specification of functions -------------------------------------------- 関数の引数も、メンバ変数と同様に引数名の後に型名を記述します。 関数の戻り値は、関数宣言の末尾に記述します。この様子を Fig.2 に示す。 .. figure:: method-decl.png Fig.2 メソッドの型指定