ギリシア語方言入門
[松浦高志の授業用ページ]
目次
正誤表・補遺
資料名 | 箇所 | 誤 | 正 |
音韻論 | p. 8, l. 12 | ι̯ | ι̯ (yod) |
音韻論 | p. 8, l. 18, (3) | *πι̯ | *πι̯, *βι̯, *φι̯ |
授業概要
以下の記録の正確性は保証しない.
- 開講
- 令和7年度(2025年度)Aセメスター
- 科目名(後期課程)
- 特殊講義I[イタリア地中海コース]
- 科目名(英語)
- 講義題目
- 講義題目(英語)
- 開講日時
- 金曜4時限(14:55/15:10–16:40)
- 時間割コード
- 単位数
- 2.0
- 教室
- [UTASで確認のこと](第1回のみオンライン授業)
- 履修人数
- ?名
授業日程
教養学部の通常の授業日程に従う.
- 2025/10/03
- 2025/10/10
- 2025/10/17
- 2025/10/24
- 2025/10/31
- 2025/11/07
- 2025/11/14: 11月21日(金)は授業休止
- 2025/11/28
- 2025/12/05
- 2025/12/12
- 2025/12/19
- 2025/12/26
- 2026/01/09
第3回(2025/10/17)
授業内容
- 「音韻論」の最後まで.
配布物
- 「形態論」.
第2回(2025/10/10)
授業内容
- 「音韻論」第2.2節(p. 5, l. 7 – p. 8,下から3行目).
第1回(2025/10/03)
授業内容
- 「音韻論」第1–2.2節(p. 5, l. 6).
配布物
印刷したものは次回配布します.
- 「音韻論」.
- 村川堅太郎・富永惣一(編)『ギリシア』「図説 世界文化史大系」第5巻(角川書店,1960),地図その1, 2.
シラバス内容
講義題目
- 日本語
- 古代ギリシア語方言入門
- 英語
- Introduction to Ancient Greek Dialects
授業の目標・概要
I. 要点
- 古代ギリシア語の方言について講義を行い,その後でいくつかのテキストを演習形式で読む.
- 古典ギリシア語初級を終えていることが望ましいが,学習中でもよい.
- 学生は,アッティカ方言とそれぞれの方言の違いと,その違いが生じる理由を説明できるようになる.また,古代ギリシア語の歴史的変遷について,特に印欧祖語からの変化に注意して説明できるようになる.
II. 目標・概要
この授業の目標は古代ギリシア語の方言とその歴史的変遷について理解し,さまざまな古代ギリシア語の文献を読めるようにすることである.
古代ギリシア語の方言を学ぶ意義は次のとおりである.まず,一般に初級の授業で学ぶギリシア語(古典ギリシア語)の知識があれば,確かに紀元前5–4世紀のアッティカ方言で作られた作品(プラトーンやトゥーキューディデース,悲劇詩人,弁論作家らの作品)はすぐに読み始めることができる.しかしそれ以外の作品,たとえばホメーロスの叙事詩,サッポーやアルクマーン,ピンダロスらの抒情詩,あるいは各種方言碑文をすぐに読み始めるのは難しい.
これらは方言を体系的に学ぶと理解がかなり容易になる.また方言を学ぶとギリシア語の歴史的変遷もわかりやすくなるから,ラテン語やサンスクリット語をはじめとしたほかの印欧語と比較するのも容易になる.
授業のキーワード
- 日本語
- ギリシア語,ギリシャ語,ラテン語,サンスクリット語,印欧語,碑文,方言
- 英語
- Greek, Latin, Sanskrit, Indo-European, Inscription, Dialect
授業計画
次の順番で授業を行う.回数は目安.
- 方言概説(講義)
- 音韻論(第1–3回)
- 形態論(第4–6回)
- 文字論(第7回)
- 演習(第8–13回)
演習で扱う方言や作家・テキストについては,参加者の希望を聞きつつ決める.文学方言(韻文・散文)と非文学方言(散文・韻文)のいずれも扱う可能性がある.
授業の方法
- 当授業は90分授業(教養学部の基本方針どおり).
- 授業形式は教養学部の基本方針にしたがう.
- 文法の解説は講義形式.演習は受講生が順番に発表していく形式.
- 講義形式の授業では予習は必須ではないが,復習は十分に行い,次回以降の講義が容易に理解できるよう準備してほしい.
- 演習形式の授業では,学生が事前に予習を行った結果を順番に発表/訳読し,(文法上)問題となる箇所について全員で議論する.テキストのコピーは事前に配布する.
成績評価方法
発表/訳読状況と授業への参加状況(発表・発言など).
教科書
プリントを使用する.
参考書
- C. D. Buck, The Greek Dialects (Chicago, 1955).
ほかは授業中に紹介する.
履修上の注意
古典ギリシア語初級を終えていると理解が早いが,学習中でも構わない.古典作品の講読経験はなくても構わない.
「関連ホームページ」には過年度の授業実施状況が簡単に記されているので,雰囲気を事前に調べるためには類似授業のページを一度見てみるとよい.
関連ホームページ
http://lecture.ecc.u-tokyo.ac.jp/~cmatuura/
オフィスアワー
内線XXXXX https://www.l.u-tokyo.ac.jp/glc/も参照のこと.
授業実施形態
対面・オンライン併用型A
授業時間
90分.
リンク
Last modified: 2025/10/17
cmatuura_atmark_mail.ecc.u-tokyo.ac.jp
© 2025 MATSUURA Takashi