[2023S人文社会系研究科・文学部]ギリシア語散文精読(プラトーン『饗宴』)
[松浦高志の授業用ページ]
目次
連絡事項
Aセメスターは176e10: καὶ δι’ οἵων λόγων, ...からやります.
参考文献へのリンク
中級講読でよく用いられる参考文献についてはhttps://museion.sakura.ne.jp/wiki/?eLearning/Intermediate/Greekを参照すること.
授業概要
以下の記録の正確性は保証しない.
- 開講
- 令和5年度(2023年度)Sセメスター
- 科目名(学部)
- 西洋古典学特殊講義I
- 科目名(学部:英語)
- Topics in Greek and Latin Classics I
- 科目名(大学院)
- ギリシア語散文講読
- 科目名(大学院:英語)
- Greek Prose Reading
- 開講日時
- 木曜4時限(14:55–16:40)
- 時間割コード(学部)
- 04243941
- 時間割コード(大学院)
- 21243101
- 単位数
- 2.0
- 主担当教員
- 日向太郎,松浦高志
- 教室
- 219教室(第1回のみハイブリッド形式)
- 履修人数:学部
- 5名
- 履修人数:大学院
- 7名
授業日程
大学院人文社会系研究科・文学部の通常の授業日程に従う.
- 2023/04/06
- 2023/04/13
- 2023/04/20
- 2023/04/27
- 2023/05/11
- 2023/05/18
- 2023/05/25
- 2023/06/08
- 2023/06/15
- 2023/06/22
- 2023/06/29
- 2023/07/06
- 2023/07/13
第13回(2023/07/13)
- 「プラトーン『饗宴』」176d9–e10 (... τὸ τήμερον.).
学期末レポート
ITC-LMSの「課題」に詳細が書かれています.
第12回(2023/07/06)
- 「プラトーン『饗宴』」176c6–d9 (... περὶ ἰατρικῆς λέγῃς.).
配布物
- GP 342–343, 16–17 (ITC-LMS).
第11回(2023/06/29)
- 「プラトーン『饗宴』」176b9–c6 (... ποιῶμεν.).
配布物と参照文献
- D. MacDowell (ed.), Andokides: On the Mysteries (Oxford: Clarendon Press, 1962), 86–87. (ITC-LMS)
- P. M. Fraser and E. Matthews (eds), A Lexicon of Greek Personal Names, Vol. 2: Attica (Oxford: Clarendon Press, 1994), s.vv. Ἀκουμένος et Ἐρυξίμαχος. (ITC-LMS)
- J. Kirchner (ed.), Prosopographia attica (Berolini: Reimer, 1901). Google Books
第10回(2023/06/22)
- 「プラトーン『饗宴』」176b9–9 (... Ἀγάθων<ος>.).
第9回(2023/06/15)
- 「プラトーン『饗宴』」176a5–b4 (... πόσεως.).
配布物
- GP 316–323 (ITC-LMS).
第8回(2023/06/08)
- 「プラトーン『饗宴』」175e7–176a5 (... πότον.).
配布物
- GP 316–323 (ITC-LMS).
第7回(2023/05/25)
- 「プラトーン『饗宴』」175e1–7 (... τρισμυρίοις.).
第6回(2023/05/18)
- 「プラトーン『饗宴』」175d9–e1 (... παρά σοι κατάκλισιν.).
配布物
2は構文の暗記などに役立ててください(転載禁止).
- 「ἔφηとinquit」(紙媒体とITC-LMS).
- 「統語論の要諦」(ITC-LMS).
第5回(2023/05/11)
- 「プラトーン『饗宴』」175d3–9 (... εἰς τὴν κενωτέραν.).
第4回(2023/04/27)
- 「プラトーン『饗宴』」175c8–d3 (... οὐ γὰρ ἂν προαπέστης.).
第3回(2023/04/20)
- 前回の復習.
- ἕ (175c5)について.
配布物
ἕ (175c5)についての参考文献をITC-LMSに掲載しました.
第2回(2023/04/13)
- 「プラトーン『饗宴』」175c2–7 (μετὰ ταῦτα ... δειπνοῦντας.).
第1回(2023/04/06)
授業内容
- イントロダクション
配布物
ITC-LMSに掲載されている.希望者には紙媒体でOCT (Burnet), Dover(注釈のみ)を途中まで配布してある.
シラバス内容
講義題目
- 日本語
- ギリシア語散文精読(プラトーン『饗宴』)
- 英語
- Reading Plato’s Symposium
授業の目標・概要
古典期アッティカ方言で作られた易しめの散文を精読し,古代ギリシア語への理解を深める.
今セメスターは昨年度の続き,すなわちプラトーン『饗宴』(Plato, Symposium)の175c2: μετὰ ταῦτα ἔφη ...から講読する.
易しめの散文を講読するので,古典ギリシア語の初級文法を(ほぼ)終えていれば無理なく受講できる.この授業では,特に形態論,統語論,語彙,語法に注意し,ギリシア語を精確に理解するのを目標とする.講読の量は多くはないが,学修の段階に応じ,能動的に予習をしてくることが要求される.
古典ギリシア語の初級文法を終えたばかりの場合,まずは初級文法書で学んだ形態論や統語論を定着させるために,単語一つひとつの形や語法等を初級文法書や中級者向け辞典を用いてしっかり調べておき,授業中に説明できるようにしておくことが要求される.また中級文法書(Smyth, Grammarなど)や大辞典(LSJ)などの使い方を説明するので,授業中に示されたそれらの参照箇所を,読んで理解できるように努めてほしい.
中級講読をある程度行い文法事項が身に付いている学生・院生は,中級文法書を使いこなせるようになることが要求される.初級文法書や中級者向け辞典では説明が省略されているような事項についても,各自で調べて説明できるようにしてほしい.
十分な講読の経験がある場合,以上に加えて中級文法書等では不十分な箇所等についても,上級文法書や各種専門書,論文等を用いて調べてくることが要求される.
授業のキーワード
- 日本語
- ギリシア語,ギリシャ語,プラトーン,プラトン,文法
- 英語
- Greek, Plato, Grammar
授業計画
(「授業実施形態」の記述にかかわらず)初回は教室の混雑を避けるため,ハイブリッド形式とする.URL等はITC-LMSで確認のこと.
- 第1回
- [ハイブリッド形式]イントロダクションのみなので予習は不要.テキストの配布や,参考文献についての解説を行う.
- 第2–13回
- [対面形式のみ]講読を行うので毎回予習が必要である(「授業の方法」参照).最終回終了後,レポートの提出が必要(「成績評価」参照).
第2回以降もハイブリッド形式で行う準備は毎回行っている.濃厚接触者になったなどの理由でオンラインでの参加が必要となった場合は当日14時頃までに連絡すること.
授業の方法
輪読形式である.本文を1文くらいずつに短く区切り,学生・院生に当てて音読,和訳,調べてきたことの発表を行ってもらう.その後,正しく理解できているかどうか確認するため,教員がいくつか質問するので答えてもらう.最後に,必要があれば問題となる箇所について全員で議論する.
読む分量は毎回5–10行程度と多くはないので,学生・院生に事前に訳読箇所を割り振ることはしない予定であるが,受講者の状況により必要があればそのようにする.
成績評価方法
授業中の訳読や発言(80点)と学期末のレポート(20点).
レポートは,ふだん授業で行っていることを,文章できちんと記述できるかどうかを試すものである.授業で扱った箇所の一部を指定するので,和訳と,文献を使って調べたことを書いて提出する.
教科書
教科書は使用しない.
参考書
- H. W. Smyth, Greek Grammar², rev. G. Messing (Cambridge, Mass., 1956).
- J. D. Denniston, Greek Particles², rev. K. J. Dover (Oxford, 1954).
履修上の注意
- 古典ギリシア語初級を(ほぼ)終えていれば履修できる.
- 予習は必須.次回の授業で読む範囲を辞書や文法書等を用いて詳細に調べ,授業中に自分の言葉で十分に説明できるようにしておく.復習と合わせて1回あたり4時間が目安.
- 復習の内容は,予習の際に調べられなかった点,誤っていた点があれば辞書や文法書等で確認すること.予習と合わせて1回あたり4時間が目安.
関連ホームページ
http://lecture.ecc.u-tokyo.ac.jp/~cmatuura/
オンライン授業情報
ITC-LMSの「オンライン授業情報」に記載されている.ハイブリッド形式の場合の接続情報も同じ.
授業実施形態
対面型
リンク
Last modified: 2023/09/23
cmatuura<AT>mail.ecc.u-tokyo.ac.jp
© 2023 MATSUURA Takashi