[2023A教養学部後期課程]イタリック諸語入門(古期ラテン語・オスク語・南ピーケーヌム語)
[松浦高志の授業用ページ]
目次
連絡事項
- 1月19日は南ピーケーヌム語の演習の残りと,『サリイー神官の歌』『アルワーレース神官の歌』を読みます.
正誤表・補遺
資料名 | 箇所 | 誤 | 正 |
南ピーケーヌム語入門 | p. 8,下から3行目 | *ql- | *kl-/ql- |
南ピーケーヌム語入門 | p. 8,下から3行目 | *qd- | *kd-/qd- |
南ピーケーヌム語入門 | p. 8,下から3行目 | qduíú | kduíú |
南ピーケーヌム語入門 | p. 9, l. 16 | ɔ | ɔː |
南ピーケーヌム語入門 | p. 9, l. 16 bis | ɔ | ɔː |
南ピーケーヌム語入門 | p. 9, l. 16 | ɛ | ɛː |
南ピーケーヌム語入門 | p. 9 | -ín | -ín |
南ピーケーヌム語入門 | p. 15,凡例(補遺) | | ạ 読みの不確実な文字 |
南ピーケーヌム語入門 | p. 15,凡例(補遺) | | a]b[c aとcの部分は欠けている |
南ピーケーヌム語入門 | p. 15,凡例(補遺) | | [ . . ] 欠けているのは2文字 |
南ピーケーヌム語入門 | p. 15,凡例(補遺) | | [1–2] 欠けているのは1–2文字 |
南ピーケーヌム語入門 | p. 15,凡例(補遺) | | [———] 欠けているが文字数は不明 |
南ピーケーヌム語入門 | p. 15,凡例(補遺) | | Fal. ファリスク語(Faliscan). |
南ピーケーヌム語入門 | p. 15,凡例(補遺) | | OLat. 古期ラテン語(Old Latin). |
南ピーケーヌム語入門 | p. 15,凡例(補遺) | | Osc. オスク語(Oscan). |
南ピーケーヌム語入門 | p. 15,凡例(補遺) | | VOL 最古期ラテン語(Very Old Latin). |
オスク語 | p. 2, l. 1 | 「図1 アルファベットと音価」 | (図の下に付ける) |
オスク語 | p. 2, l. 9 | í | ī |
授業概要
以下の記録の正確性は保証しない.
- 開講
- 令和5年度(2023年度)Aセメスター
- 科目名(後期課程)
- 特殊講義II[イタリア地中海研究コース]
- 科目名(英語)
- Lectures on Special Topics II [Italian/Meditɔerranean Studies]
- 講義題目
- イタリック諸語入門(古期ラテン語・オスク語・南ピーケーヌム語)
- 講義題目(英語)
- Introduction to Italic Languages (Old Latin, Oscan & South Picene)
- 開講日時
- 金曜4時限(14:55/15:10–16:40)
- 時間割コード
- 08C2514
- 単位数
- 2.0
- 教室
- 8-206(第1回のみオンライン授業)
- 履修人数
- 3名
授業日程
教養学部の通常の授業日程に従う.
- 2023/10/06
- 2023/10/13
- 2023/10/20
- 2023/10/27
- 2023/11/10
- 2023/11/17
- 2023/11/22 4限:授業振替日の11/21(火)は都合が悪いため補講を行う予定です.
- 2023/12/01
- 2023/12/08
- 2023/12/15
- 2023/12/22
- 2024/01/05
- 2024/01/19
第13回(2024/01/19)
授業内容
- 南ピーケーヌム語演習:AP.2, TE.5.
- 『サリイー神官の歌』断片第1–2番.
第12回(2024/01/05)
授業内容
- 南ピーケーヌム語演習:AQ.2, MC.2, MC.1, TE.2, TE.4, AP.1(残りは次回).
第11回(2023/12/22)
授業内容
- 「南ピーケーヌム語入門」.
配布物
ITC-LMSでも配布しています.
- 「南ピーケーヌム語入門」.
- 南ピーケーヌム語碑文テキスト(Rix).
- Zamponi, South Piceneの‘Inscriptions’の章(ITC-LMSでのみ配布).
- Zamponi, South Piceneの語彙集の部分(ITC-LMSでのみ配布).
第10回(2023/12/15)
授業内容
- 『バンティア表法』第5–7行(siom ioc comono mais egm[as touti-] | cas amnud pan pieisum brateis auti cadeis amnud, inim idic siom dat sena[teis] | tanginud maimas carneis pertumum.).
第9回(2023/12/08)
授業内容
- 『バンティア表法』第4–5行(Suae pis pertemust, pruter pan .... | deiuatud sipus comenei perum dolom mallom, siom ioc):次回はsiom (ioc)からやります.
配布物
以下はITC-LMSでのみ配布しています.
- Untermann, Wörterbuch.
第8回(2023/12/01)
授業内容
- 「オスク語」:文字論・音韻論・形態論.
配布物
ITC-LMSでも配布しています.
- 「オスク語」.
- 『バンティア表法』(Buck).
- 『バンティア表法』(Rix).
- Buck, Oscan語彙集(ITC-LMSでのみ配布).
『バンティア表法』は第1節第4行Suae pis pertemustから読みます.
第7回(2023/11/22)
授業内容
- カトー『農業論』第141章のつづき.
- 『サトリクムの石』.
第6回(2023/11/17)
授業内容
- 「文字論・講読箇所」の文字論の箇所.
- カトー『農業論』第141章第2節のIanum ... iussiまで.
次回はカトーの続きからです.
配布物
ITC-LMSでも配布しています.
- 講読で使用するプリントの残り.
第5回(2023/11/10)
授業内容
- 「形態論」の残り.
配布物
ITC-LMSでも配布しています.
- 「文字論・講読箇所」.
- 講読で使用するプリント(「文字論・講読箇所」の第4節に使用するプリントが書かれています).
第4回(2023/10/27)
授業内容
- 「形態論」第1節,第2.1節の第3曲用まで.
第3回(2023/10/20)
授業内容
- 「音韻論」第2節.
配布物
- 「形態論」.
第2回(2023/10/13)
授業内容
- 「音韻論」第1節.
配布物
- 第1回にITC-LMSで配布した資料を紙媒体で.
- 「音韻論」.
第1回(2023/10/06)
授業内容
- 「イタリック諸語入門」.
配布物
印刷したものは次回配布します.
- 「イタリック諸語入門」.
シラバス内容
講義題目
- 日本語
- イタリック諸語入門(古期ラテン語・オスク語・南ピーケーヌム語)
- 英語
- Introduction to Italic Languages (Old Latin, Oscan & South Picene)
授業の目標・概要
ラテン語をはじめとするイタリック諸語の古い層のうちのいくつか,すなわち今回は古期ラテン語,オスク語,南ピーケーヌム語の文法を講義形式で学び,それぞれいくつかのテキストを演習形式で読むことで,イタリック諸語の変遷についての理解を深める.
古典ラテン語初級を終えていることが望ましいが,学習中でも構わない.
授業のキーワード
- 日本語
- ラテン語,イタリック語派,オスク語,南ピーケーヌム語,ウンブリア語,ギリシア語,ギリシャ語,サンスクリット語,印欧語,碑文
- 英語
- Latin, Italic, Oscan, South Picene, Umbrian, Greek, Sanskrit, Indo-European, Inscription
授業計画
次の順番で授業を行う予定である.
- 古期ラテン語
- 音韻論
- 形態論
- 文字論
- 演習
- オスク語
- 文法(音韻論・形態論)・文字論
- 演習
- 南ピーケーヌム語
- 文法(音韻論・形態論)
- 演習
演習で扱うテキストは,古期ラテン語に関してはおおむね紀元前3世紀までの碑文と,カトーやワッローの作品に含まれる,古いラテン語の部分である.オスク語に関しては『バンティア表法』など,南ピーケーヌム語に関しては大きな断片はないが,比較的読める部分の多い碑文をいくつか読む.
授業の方法
- 当授業は90分授業(教養学部の基本方針どおり).
- 第1回はオンライン授業,第2回以降は対面授業(教養学部の基本方針どおり).
- 文法の解説は講義形式.演習は受講生が順番に発表していく形式.
各言語のはじめの数回は講義である.予習は必要ないが,復習を行い,次回以降の講義が容易に理解できるよう準備してほしい.
そのあとは演習である.テキストのコピーを事前に配布する.予習が必須である.授業中,学生が順番に訳読し,文法上問題となる箇所について議論する.
成績評価方法
訳読状況と授業への参加状況(発表・発言など).
教科書
プリントを使用する.
参考書
詳しくは授業中に紹介する.
- M. Weiss, Outline of the Historical and Comparative Grammar of Latin² (Ann Arbor: Beech Stave, 2020).
- C. D. Buck, A Grammar of Oscan and Umbrian (Boston: Ginn, 1904).
- Raoul Zamponi, South Picene, Routledge World Languages (London: Routledge, 2021).
履修上の注意
古典ラテン語初級を終えていると理解が早いが,学習中でも構わない.キケローやウェルギリウスといったラテン語の古典作品の講読経験はなくても構わない.
オスク語もウンブリア語と同様,イタリック語派の中では重要な言語である.最近簡便な文法書&選文集の出版された南ピーケーヌム語とともに学び,印欧語比較言語学に活かしてほしい.
「関連ホームページ」には過年度の授業実施状況が簡単に記されているので,雰囲気を事前に調べるためには類似授業のページを一度見てみるとよい.
関連ホームページ
http://lecture.ecc.u-tokyo.ac.jp/~cmatuura/
その他
オフィスアワー
西洋古典学研究室の開室日・時間帯に受け付ける.内線も同じページで確認のこと.
オンライン授業情報
ITC-LMSの「オンライン授業情報」に記載されている.ハイブリッド形式の場合の接続情報も同じ.
授業実施形態
対面・オンライン併用型A
リンク
Last modified: 2024/02/03
cmatuura_atmark_mail.ecc.u-tokyo.ac.jp
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