[2018A教養学部前期/後期課程]古典ギリシア語初級(後半)

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目次

連絡事項

以前掲載していた「古代ギリシア語基本単語192(単語カード)」はトップページに移動しました.

授業概要

以下の記録の正確性は保証しない.

開講
平成30年度(2018年度)Aセメスター
科目名(前期課程)
古典語初級(ギリシア語)II
科目名(前期課程:英語)
Classical Greek II (Introductory)
科目名(後期課程)
共通ギリシア語(6)
科目名(後期課程:英語)
Greek (6)
開講日時
火曜5時限(16:50–18:35)
時間割コード(前期課程)
50532
時間割コード(後期課程)
08A9206
単位数
2.0
科目区分
総合科目L(言語・コミュニケーション)
教室
1号館117教室
教科書
水谷智洋『古典ギリシア語初歩』(岩波書店,1990).
履修人数:古典語初級(ギリシア語)II
2名
履修人数:共通ギリシア語(6)
6名

授業日程

教養学部の通常の授業日程に従う.教養学部の授業日程に変更があった場合はそれに合わせる.以下と教養学部の授業日程の間に齟齬があった場合は教養学部の授業日程の方に従う.

  1. 2018/09/25
  2. 2018/10/02
  3. 2018/10/09
  4. 2018/10/16
  5. 2018/10/23
  6. 2018/10/30
  7. 2018/11/06: 11月13日(火)は補講日のためなし.
  8. 2018/11/20
  9. 2018/11/27
  10. 2018/12/04
  11. 2018/12/11
  12. 2018/12/18
  13. 2019/01/08

第13回(2019/01/10)

授業内容

  1. ホメーロス『オデュッセイア』第7巻第1–13行.

その他

終了後に懇親会を開催しました.参加者は教員を除いて3名でした.

第12回(2018/12/18)

授業内容

  1. ホメーロス文法概説.
  2. プラトーン『国家』第1巻327b1–c3.

課題

  1. ホメーロス『オデュッセイア』第7巻第1–13行.

第11回(2018/12/11)

授業内容

  1. 練習35.1, 2, 4.
  2. 練習36.1, 2.
  3. プラトーン『国家』第1巻327a1–5.

課題

  1. プラトーン『国家』第1巻327b1–c7くらいまで.

第10回(2018/12/04)

授業内容

  1. 練習33.1–4.
  2. 練習34.1, 4.
  3. 第36課.

配布物

  1. 「エウクレイデース『原論』第1巻命題10について」.
  2. 「辞書の使い方」.
  3. 「原典講読」.
  4. プラトーン『国家』本文・注釈,和訳,英訳(詳細は「原典講読」参照).

課題

  1. 練習35.1, 2, 4.
  2. 練習36.1, 2.
  3. プラトーン『国家』第1巻327a1–b8.

第9回(2018/11/27)

授業内容

  1. 練習31.2, 3, 5.
  2. 練習32.1–4.
  3. 第33–35課.

課題

  1. 練習33.1–4.
  2. 練習34.1, 4.

第8回(2018/11/20)

授業内容

  1. 練習30.1–3, 5.
  2. 練習31.1, 4.
  3. 第31課§§162–167.
  4. 第32課.

配布物

  1. 「統語論の要諦」.

課題

  1. 練習31.2, 3, 5.
  2. 練習32.1–4.

第7回(2018/11/06)

授業内容

  1. 練習26.3, 6.
  2. 練習27.2, 4, 6.
  3. 練習28.2, 3.
  4. 練習29.1, 3.
  5. 第30課.
  6. 第31課§§159–161.

課題

  1. 練習30.1–3, 5.
  2. 練習31.1, 4.

第6回(2018/10/30)

授業内容

  1. 練習24.7.
  2. 練習25.1–3, 5.
  3. 練習26.2, 4.
  4. 第26課§§142–144.
  5. 第27–29課.

配布物

  1. 「条件文のまとめ」.

課題

  1. 練習26.3, 6.
  2. 練習27.2, 4, 6.
  3. 練習28.2, 3.
  4. 練習29.1, 3.

第5回(2018/10/23)

授業内容

  1. 練習23.1, 2, 4, 8.
  2. 練習24.1, 3, 5, 6, 9.
  3. 第24課§§128–129.
  4. 第25課.
  5. 第26課§141.

課題

  1. 練習24.7.
  2. 練習25.1–3, 5.
  3. 練習26.2, 4.

第4回(2018/10/16)

授業内容

  1. 練習22.1–8.
  2. 第23課.
  3. 第24課§§124–127.

課題

  1. 練習23.1, 2, 4, 8.
  2. 練習24.1, 3, 5, 6, 9.

第3回(2018/10/09)

授業内容

  1. 練習21.1–10.
  2. 第22課.
  3. 第23課§118.

課題

  1. 練習22.1–8.

第2回(2018/10/02)

授業内容

  1. 練習19.1–6.
  2. 練習20.1–6.
  3. 第21課.

配布物

  1. 「語彙の強化」.
  2. 「古代ギリシア語基本単語192」(PDF版は上の「連絡事項」からダウンロードできる).
  3. 「第2アオリスト形を覚える」.

課題

  1. 練習21.1–10.

第1回(2018/09/25)

授業内容

  1. 練習17.1–6.
  2. 練習18.1–6.
  3. 第20課.

配布物

  1. 「Aセメスター予定」.

課題

  1. 練習19.1–6.
  2. 練習20.1–6.

シラバス内容

講義題目

古典ギリシア語初級(後半)

授業の目標・概要

1, 目標

初級文法を1年かけて学び,古典ギリシア語で書かれた簡単な文章を読めるようにする.なお,当授業の学修に要する負担が大きく,そのために履修をためらったり,途中であきらめてしまう学生も少なくないようなので,今年度からはできるだけ負担を減らせるよう努力する.

2, 古典ギリシア語

ギリシア語の重要性については改めて説明するまでもないだろう.古代ギリシア文明は西洋文化の原点であり,西洋文化の根底にあるものを知ろうとすれば,必然的に古代ギリシア文明に触れることになる.古代ギリシア語を学ぶのは容易とは言えないが,これを学ぶと,古代ギリシア語が擁する哲学・歴史学・文学・科学などあらゆる分野の膨大な文献に直接触れることができ,それらがどのように西洋文明やその他の文明に影響を与えているのかを知ることができるようになる.

ギリシア語の文献は紀元前15世紀頃の線文字B粘土板にさかのぼる.使用地域はやがて東地中海地域全体,一時はさらにインド方面にまで広がった.古典ギリシア語とは,紀元前5–4世紀にアテーナイを中心とする地域で使われていたギリシア語のことを言う.これを学べばほかの時代・地域のギリシア語や新約聖書のギリシア語も容易に学び得る.文献の豊富さゆえにラテン語,サンスクリット語などとともに印欧比較言語学に豊富な資料を提供するという点でもギリシア語は重要である.

3, 負担軽減について

過去2年間の授業評価アンケートやその他のアンケートの結果を考慮すると,授業時間以外の予習・復習・課題に要する自主学習の時間が4時間を超える学生が大半を占めている.これを当授業の標準と考えられる,おおむね4時間以内に収められるよう努力する.

授業のキーワード

ギリシア,ギリシャ,ラテン語,サンスクリット語,印欧語,古代

授業計画

AセメスターはSセメスターの続きである.第1回の授業内容は次のとおり.

  1. 練習17.1–6
  2. 練習18.1–6
  3. 第20課(以降)

第1回は小テストは行わない.第2回以降の小テストに関しては第1回の際に指示する.

第2回以降は教科書最終課(第36課)まで進め,最終課終了後は原典講読を行う.語彙集付きの教材を用いるので,辞書を購入する必要はない.

授業の方法

予習は必須ではない.授業では教科書の内容を解説する.毎回課題が課されるので,それにもとづき1週間かけて復習を行ってもらう.課題の1つは暗記である.簡単な内容を覚え,次回の授業の最初に小テストを行って覚えられたかどうかを確認する.簡単な内容とは,教科書に挙げられている名詞・動詞などの変化表である.これに加えて,別に配布する単語帳の暗記を行う.もう1つの課題は練習問題である.教科書各課末に練習問題が付されているので,授業で扱った課の練習問題を解いてきて,次回の授業の際に出席者が順番に発表する.授業の段取りはしたがって次のとおりである.

  1. 小テスト(第2–13回)
  2. 練習問題
  3. 教科書の解説
  4. 課題の説明(必要に応じて)

小テストの内容は次の2種類である.1回の小テストでどちらか1つ,あるいは両方を行う.単語テストで用いる単語帳は授業中に配布する.

  1. 名詞・動詞などの変化表を覚える.
  2. 単語テスト.

負担軽減のために,具体的には過年度と比べて小テストの内容を少し増やし,練習問題を少し減らすことにする.小テストに要する自主学習の時間はそれほど必要とされない一方で,練習問題に要する自主学習の時間は多く必要とされるからである.また,必要に応じて自主学習に要した時間を回答してもらい,それを反映できるように心がける.

成績評価方法

「古典ギリシア語初級(前半)」(Sセメスター)とは異なり,学期末試験は実施しない.小テスト(50点),練習問題の発表状況・原典講読の訳読状況(50点)で評価する.

教科書

水谷智洋『古典ギリシア語初歩』(岩波書店,1990).3,500円+税.ISBN: 978-4-00-000829-7

参考書

参考書は使用しない.

履修上の注意

この授業はSセメスターの続きであるから注意すること.なお,Aセメスターには「古典ギリシア語初級(前半)」に相当する授業は開講されていないので,計画的に履修すること.

その他

予備知識は必要ないので,幅広い分野からの受講を歓迎する.毎回課題があって大変なように見えるが,これは学期末にまとめて勉強する代わりに毎日少しずつ勉強した方がよく身につき,効率的であるからである.出された課題に取り組むことによってその習慣を身につけてほしい.教科書の記述は難しめで,練習問題も難しいと感じられるかもしれないが,授業で適宜解説するのであきらめずに受講してほしい.「関連ホームページ」には過年度の授業実施状況が簡単に記されているので,雰囲気を事前に調べるためには一度見てみるとよい.

関連ホームページ

http://lecture.ecc.u-tokyo.ac.jp/~cmatuura/


Last modified: 2020/09/26

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