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付けられる名前の集合についての内包的定義の記述は,命名規則(naming
rule)と呼ぶことができる.その典型は競走馬の命名規則である.日本の競走
馬は,カタカナで9文字以内と定められている.さらにすでに登録されている
名前と同一のものはもちろん,登録をすでに抹消されているものでも抹消後5
年を経過していないものは付けられないそうだ.さらに有名な馬名(GI優勝
馬や国際的に保護された馬名等)や馬名として不適当またはふさわしくないも
のも付けられないというあたりになると,規則としてはややあいまいになる.
生物には学名というものが付けられる.これはもちろん競走馬のように個体に
付けられる名前ではなく,種に付けられるものである.学名の基となるはリ
ンネ式の階層分類である.すべての生物が分類の上位から下位に向けて,界,
門,綱,目,科,属,種という段階で分類される.たとえば人類は動物界脊椎
動物門哺乳綱サル目ヒト上科ヒト属ホモ・サピエンス種である.学名はこの分
類に基づいたラテン語表記で,まず属名を名詞で(頭文字は大文字),次に種小
名を形容詞またはその相当語(小文字)で記述する.これが命名規則である.
人名が姓と名からなるように,ここでも二名法が取られている.
Tetsuo Tamai
平成17年7月14日