class Grad{ public static void main(String[] args){ int width=128, height=128; System.out.println("P3 "+width+" "+height+" 255"); int i,j; for(i=0;i<height;i=i+1){ for(j=0;j<width;j=j+1){ System.out.println("255 255 "+(j*2)); } } } }の,
System.out.println("255 255 "+(j*2));の行を変更して,
class Grad{ public static void main(String[] args){ int width=128, height=128; System.out.println("P3 "+width+" "+height+" 255"); int i,j; for(i=0;i<height;i=i+1){ for(j=0;j<width;j=j+1){ System.out.println((i+j)+" 0 "+(254-i-j)); } } } }
System.out.println(+(j*1+i)+" "+0+" "+(254-(j*1+i)));のようにしつこく書いても結果が同じなら減点しない.
System.out.println((i+j)+" 0 "+(254-i-j)); | |
System.out.println((i*2)+" 0 "+(255-(i+j))); |
Z0=0 Zn+1=Zn*Zn+Cとして, 複素数列{Zn}が定義できる.ここで,n->∞としたとき, |Zn|が発散しないようなCの集合をマンデルブロー集合という.
マンデルブロー集合は,集合の境界が複雑な形をしていて, 拡大をしても元の 図形と同じような複雑度を保っている.このような自己相似のことを総称して フラクタルと呼ぶが,マンデルブロー集合はフラクタルな図形の中ではもっと も有名である.
マンデルブロー集合は定義に無限回の繰り返しを含んでいるため, 計算機上 で正確に描くのは,困難である.そこで, 一般には
class Mandel{ // 実数を引数(パラメタ)に持つメソッド mandel の定義 static int mandel(double x, double y){ double zr=0, zi=0,new_zr; int i; for(i=0;i<50;i=i+1){ if(zr*zr+zi*zi>4.0) { // |Zi|>2.0 の時は発散と判断 return i; } // 複素数の計算 // (zr+zi*i)*(zr+zi*i)+x+y*i=(zr*zr-zi*zi+x)+(2*zr*zi+y)*i new_zr=zr*zr-zi*zi+x; zi=2*zr*zi+y; zr=new_zr; } return 50; } public static void main(String[] args){ int width=256, height=256; System.out.println("P3 "+width+" "+height+" 255"); int i,j,r; double x, y; for(i=0;iこのプログラムを Mandel.java というファイルに保存して, javac Mandel.java java Mandel > mandel.ppmと実行すると,mandel.ppm というファイルが得られる.これは,display mandel.ppmで見ることもできるし(display コマンドの終了は,左ボタンでメニューを出してFile->Quitを選択),convert mandel.ppm mandel.gifとして gif 形式に変換して,Netscape Navigatorで見ることもできる. できた mandel.gif は以下のようになる. System.out.println((250-r*5)+" "+(250-r*5)+" "+(250-r*5));の行を,たとえばSystem.out.println(((50-r)*71)%256+" "+((50-r)*111)%256+" "+((50-r)*97)%256);とすると(「%」は剰余(mod)を表す演算子, 256で割った余りは 0-255になる),のようなカラーの絵が得られる.
今日の課題
すべての書き換えをおこない.プログラムがちゃんと動くことを確認したら,
- 上のプログラムwo, ~/jousho00 以下に Mandel.java という名前で保存して, コンパイル,実行してみなさい.
- 上のプログラムは,-1.7 <= x < 0.7, -1.2 <= y < 1.2の範囲でマンデ ルブロー集合を計算しているが, より狭い範囲(元のプログラムよりも縦横そ れぞれ 1/4 以下)を計算するように Mandel.java を書き換えなさい(範囲の選 び方を間違えると,境界部分が含まれないつまらない画像になってしまうので, 注意すること,元のプログラムの画像で左上の点が(-1.7,-1.2), 右下の点が(0.7, 1.2)なので,複雑そうな所を見当をつけてそこを拡大すると良い).
- 上のカラー画像は色使いにセンスがないので,Mandel.java
System.out.println(((50-r)*71)%256+" "+((50-r)*111)%256+" "+((50-r)*97)%256);の部分を書き換えて(71, 111, 97あたりの数字),より綺麗な画像を作成するように書き変えなさい./home/ktanaka/bin/report710 1を実行してください.締切は 7/10 の 21:00まで.
今回の課題は前回の課題と比べて自由度が大きいので,偶然同じ画像を作るプ ログラムが提出される確率はほとんど無いと期待している.