以下の作業を実施して,ECCS内でアクセス可能なWWWページを作成しなさい.
1. WWWページ用のディレクトリを作る
ホームディレクトリの直下に「public_html」ディレクトリを作成してください.
pc113003m:~ 7329821921$ mkdir public_html¶ pc113003m:~ 7329821921$ cd public_html¶
2. HTML文書ファイルの作成
「public_html」ディレクトリ内にHTML文書を作成してください.HTML文書の作り方については,下の参考ファイルとHWB(はいぱーわーくぶっく)の「17.4 HTML文書の書き方」を参考にしてください.ただし,以下の条件を満たすものとhtmlします.
- 基本的には複数のファイルで構成されるものとする(例えばhtmlファイルと画像ファイル).
- 最初に読むべき文書のファイル名は「index.html」とする.
- 文書中のどこかに画像を入れること.
- アンカーを辿ってファイル(ページ)を移動できる.
3. HTML文書ファイルの確認
HTML文書を書く際は,適宜(できるだけ頻繁に),WWWブラウザで出来栄えを見ておくと良いでしょう.最初は,WWWブラウザのメニュから「ファイル」→「ファイルを開く…」でファイルを選択するか,次のコマンドを実行します.一度,ファイルを開いたら再読み込みボタン(渦巻アイコン)をクリックしましょう
pc113003m:public_html open ~/public_html/index.html¶
4. 他ユーザへの公開
ECCSの他ユーザへ公開するために,以下のように,ディレクトリには読み r と実行 x (ホームディレクトリは実行 x のみ),文書や画像ファイルには読み r のパーミッションをたててください.パーミッションについて知らない人は,はいぱーワークブックの「14.4.5 パーミッションと実行ファイル」の説明を見ましょう.
pc113003m:public_html 7329821921$ pc113003m:public_html 7329821921$ chmod a+x ~¶ (chmodはパーミッションを変更するためのコマンド. 「a」はuser,group,othersの全ての対象者,「+x」は対象者に実行権限を与えることを意味します.) pc113003m:public_html 7329821921$ chmod a+rx ~/public_html¶ pc113003m:public_html 7329821921$ chmod a+r ~/public_html/index.html¶ pc113003m:public_html 7329821921$ chmod a+r ~/public_html/image.jpeg¶ (上記最後の2つのコマンドまとめて実行するには,以下の方法がある) (pc113003m:public_html 7329821921$ chmod a+r ~/public_html/*¶)
設定が正しいか否かは,次のように ls コマンドで確認できます.「(^ この部分)」と書いてある箇所がポイントです.
pc113003m:public_html 7329821921$ ls -ld ~¶ drwx--x--x 22 7329821921 student 3072 3 6 15:32 /home/7329821921 (^ ^ ^ ^ この部分) pc113003m:public_html 7329821921$ ls -ld ~/public_html¶ drwxr-xr-x 2 7329821921 student 1024 3 6 15:38 /home/7329821921/public_html/ (^ ^^ ^^ ^ この部分) pc113003m:public_html 7329821921$ ls -l ~/public_html¶ total 2786 -rw-r--r-- 1 7329821921 student 1425831 3 6 15:38 image.jpeg -rw-r--r-- 1 7329821921 student 116 3 6 15:35 index.html (^ ^ ^ この部分)
「(^ この部分)」に適切にパーミッションが設定されているならば,ほかのパーミッションの設定が上の場合と異なっても特に問題ありません.
上記の設定が終わったら,友達に頼んでWWWページが公開できているか確認してもらいましょう.もしもアクセスできない(「ファイルが見つかりません」などのメッセージが出る)場合には,ファイル名やパーミッションの設定を調べてみると良いでしょう.なお,この例にある「~7329821921」は,7329821921 のホームディレクトリを表しますから,ここをチェックしたいユーザ(=自分)のアカウント名に置き換えてもらう必要があります.
pc113003m:public_html open ~7329821921/public_html/index.html¶
(ヒント) 参考ファイル
sample.html(←の文書はUTF-8です)を参考にすると良いでしょう.
image.jpeg HTMLファイルと画像ファイルは同一ディレクトリ内(例えばpublic_html)に入れてください.
(ヒント) mi を利用する際の注意
miではUTF-8を用いた文書のHTMLタグを直接作成・編集することができます.miを起動させ,ファイルを保存する際に拡張子をhtmlに指定すれば,問題なく操作できます.また,既存のhtmlファイルをmiで編集したい場合には,htmlファイルのアイコン上で右クリック→「このアプリケーションで開く」→「mi」の順にクリックしてください.なお,miの使い方については,はいぱーワークブックの「8.2 mi」を参考にしてみてください.
(ヒント) ブラウザで文字化けする場合
HTMLでは,文書内でcharsetを用いて文字エンコーディングを宣言しますが, HTML文書のエンコーディングとブラウザのエンコーディングが異なる場合,ブラウザで見た時に文字化けが発生することがあります.Safariで文字化けが発生した時の対処法は以下のとおりです.
- HTML文書内のcharsetで宣言した文字コードと,miのエンコーディングが一致しているかを確認する(miで編集した場合,文字コード宣言と実際の文字コードが異なるとき警告メッセージが表示されます).
- デスクトップ上のSafariのメニューバーから「表示」→「テキストエンコーディング」
- 宣言した文字コードと同じ文字コードをクリック
- 再読み込みをしてページを更新
上の操作を逐一行いたくない場合には,Safariのメニューバーから「Safari」→「環境設定」→「詳細」→「デフォルトエンコーディング」で,Safariのデフォルトエンコーディングを確認,変更することができます.これを使って,HTML文書の文字コード宣言とデフォルトエンコーディングをあわせてください.
注意
この課題で作成するWWWページは,ECCSのユーザ情報発信用WWWサーバは利用せず,外部への公開はしません.この課題とは別に,WWWサーバ上で外部に公開したい人は, 情報発信実験に関する説明 や HWBの説明 を参考にしてください.