メールのプロトコルやメールシステムについて理解を深めましょう.
telnetによるメールの送信
前節の「 3.メールを送ってみる 」の説明にしたがって,自分自身から自分自身へメールを送ってみましょう. ただし,件名を「report」とするために, dataコマンドのあとに「subject: report(このあとで改行を2回)」を 入力してください. たとえば,一連の操作は以下のようになるでしょう.
ci113003m:~ 7329821921$ telnet mail.ecc.u-tokyo.ac.jp 25¶ (SMTPサーバへの接続 25番) Trying 133.11.70.182... Connected to mail.ecc.u-tokyo.ac.jp. Escape character is '^]'. 220 ms002.ecc.u-tokyo.ac.jp ESMTP deepsmtpd.stn.b 3.5.75; Thu, 27 May 2012 14:58:18 +0900 mail from: 7329821921@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp¶ (送信元のアドレス) 250 7329821921@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp... Sender OK rcpt to: 7329821921@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp¶ (受信先のアドレス) 250 7329821921@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp... Recipient OK data¶ (メッセージ本体) 354 Enter mail, end with "." on a line by itself subject: report¶ (件名 「report」) ¶ (改行をもう1回) This is a mail test with telnet.¶ (メッセージの本文) .¶ (メッセージ入力終了) 250 Message queued for delivery quit¶ (接続を切断してメール送信) 221 Bye... Connection closed by foreign host. ci113003m:~ 7329821921$ date¶ (時刻を確認) 2015年 3月 10日 火曜日 07時34分51秒 JST ci113003m:~ 7329821921$ hostname¶ (使用端末の確認) ci113003m ci113003m:~ 7329821921$ host ci113003m.ecc.u-tokyo.ac.jp¶ (端末のIPアドレス) ci113003m.ecc.u-tokyo.ac.jp has address 172.17.123.11 ci113003m:~ 7329821921$
dateやhostコマンドは後の確認用にメールの送信時刻や送信した端末のIPアドレスを調べるものです.hostコマンドの後にはhostnameコマンドで得られた使用端末の名前を入力してください.
MaiSuiteによるメールの受信と送信
MailSuiteを起動して,メールが届いているかを確認しましょう.
ところでtelnetを利用してメールを送った際に, メールの送信元のアドレスを自分で入力しました. この送信元のアドレスは認証されるわけではありませんから, 送信元が本人であるという保証はありません. まったくの他人を騙る(かたる)ことも不可能ではない, というよりは非常に簡単にできてしまうのです.
しかし,送信元がいつどこからメールを送信したのかは, メールのヘッダを見ることで確認できます. MailSuiteで受信したメールを表示し,右上の「その他の操作▼」から「ヘッダ確認」を選択すると, 以下のようにヘッダ情報を確認できます.
このヘッダ(特に Received: の部分)から以下のことが読み取れます.
- このメールの送信にあたってはSMTPサーバ ums007.ecc.u-tokyo.ac.jp が関与していた
- 07時34分35秒に端末(IPアドレス 172.17.123.11)から ums007.ecc.u-tokyo.ac.jp に送信された
- 07時34分39秒に ums007.ecc.u-tokyo.ac.jp から ums007.ecc.u-tokyo.ac.jp 自身に転送された
ここで,表示したヘッダを全て選択しコピーしてからMailSuiteの「転送」ボタンを押して, レポートを提出しましょう. 「宛先」には各教員から指定されたアドレス(以下の例では「__+joho@lecture.ecc.u-tokyo.ac.jp」), 「Cc」には自分のメールアドレスを指定します (これによって自分にもレポートのメールが送られます). 「件名」は自動的に「Fwd: report」になるはずです. メールの本文には,コピーしたヘッダをペーストした上で以下のように「科類・クラス」,「学生証番号」,「氏名」, 「授業で難しいと感じたこと/サイド説明して欲しいところなど」, 「その他,授業に関する感想」を書いてください. すべての情報が揃っていることを確認したうえで, レポートのメールを送信してください.ヘッダ以外の部分は以下のテンプレートを利用してもよいでしょう.
科類・クラス: 理科 類 組 学生証番号: 氏名: 授業で難しいと感じたこと/再度説明して欲しいところなど: その他,授業に関する感想:
最後にレポートのメールが自分にも届いたどうかを確認してください.