情報科学入門: Rubyを使って学ぶ

irbとisrbのインストール方法

「情報科学入門」では対話的なRubyの処理系irbと、簡単な画像表示プログラムを組み込んだ処理系isrbを使用します。irbは一般的なRuby処理系に付属しています。isrbは本書独自のものです。

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Microsoft Windows

  1. isrbを今むRuby処理系のインストーラJohokagaku-Ruby-2010-2.msiをダウンロードして下さい。
  2. 表示される手順に従ってインストールします。
  3. デスクトップにJohokagakuというフォルダができますので、この中にあるTerminal for Rubyというショートカットを開きます。
  4. ターミナルウィンドウ(コマンドプロンプト)が開きますので、その中でirbあるいはisrbを実行します。

Linux

Ruby のインストール

Ruby 1.8 をインストールします (Ruby 1.9 では動きません)。

SDL などのインストール

Star Ruby が依存しているライブラリなどをインストールします。インストールするライブラリは以下の通り (ちょっと多いですが、依存関係にあるライブラリが多いので、apt などのパッケージ管理ユーティリティを使えばすぐ終わります) 。

詳しくは、 Star Ruby 付属の README の Dependent Libraries を参照してください。

Star Ruby のインストール

Star Ruby 0.3.1 をインストールします。ソースからビルドする必要があります。README に従いビルド、インストールします。

$ ruby extconf.rb
$ make
$ sudo make install

詳しくは付属の README を参照してください。

可視化ライブラリのインストール

info.tar.gzを展開し、そのディレクトリの中で次のコマンドを実行します (ルート権限が必要です)。

$ tar zxvf info.tar.gz
$ cd info
$ ruby install.rb # もしくは sudo ruby install.rb

実行

examples の中の Ruby ファイルを実行します。

$ ruby examples/array.rb # (例)

また、 irb も同様に実行できます。実行例は以下の通りです。

$ irb
irb(main):001:0> require "komaba/array" # おまじない
irb(main):002:0> show([0, 1])

Mac OS X

以下の手順に従ってインストールした場合に、表示される画像の色がおかしくなる現象が報告されています。その場合、ライブラリの再構築で解決するかも知れません。

Linux と似ていますが、ちょっと複雑です。

参考: http://www.starruby.info/ja/documentation/how_to_run_for_mac_os_x

XCodeTools のインストール

Mac 付属の CD-ROM から、 XCodeTools をインストールしてください。

MacPorts のインストール

MacPorts をインストールしてください。

各種ライブラリのインストール

先ほどインストールした MacPorts を利用して、各種ライブラリをインストールします。

$ sudo port install ruby
$ sudo port install libsdl
$ sudo port install libsdl_mixer
$ sudo port install libsdl_ttf
$ sudo port install libpng
$ sudo port install fontconfig

環境変数の設定

次のように環境変数の設定を行います。

~/.bash_profile に (なかったら新規作成して) 以下のスクリプトを書きます。

export DYLD_LIBRARY_PATH=
export DYLD_FALLBACK_LIBRARY_PATH=/opt/local/lib
export DYLD_SHARED_REGION=avoid

ターミナルを開き直すか、 source コマンドで .bash_profile の更新を反映させます。

$ source ~/.bash_profile

RSDL、 Star Ruby のインストール

選択肢は二つあります。

ソースコードからビルドする

RSDL のビルド

RSDL という Ruby の改造版をビルドしてください。 Star Ruby を使った Ruby スクリプトはすべて rsdl から起動する必要があります。

Star Ruby のビルド

ソースコードを取得して、インストールしてください(Subversion クライアントが必要です)。

次に Star Ruby をビルドします。

$ ruby extconf.rb
$ make
$ sudo make install

PrivatePortfile を利用する

RSDL および Star Ruby のポートファイルが用意されています。

可視化ライブラリのインストール

info.tar.gzを展開し、そのディレクトリの中で次のコマンドを実行します (ルート権限が必要です)。

$ tar zxvf info.tar.gz
$ cd info
$ ruby install.rb # もしくは sudo ruby install.rb

実行

examples の中の Ruby ファイルを rsdl コマンドで 実行します。

$ rsdl examples/array.rb # (例)

また、 isrb (irb の代替) も同様に実行できます。実行例は以下の通りです。

$ isrb
irb(main):001:0> require "komaba/array" # おまじない
irb(main):002:0> show([0, 1])

最終更新: Thu Dec 23 20:48:26 JST 2010